HEAT-SOFT 美少女が来る! 特設サイト 製品スペック

美少女7つ道具その7

【ナビ】

ナビ
正式名称 NV-203ZX
属性 クーデレ
装備箇所 自動車
重量 ヒ・ミ・ツ
攻撃力 314159

ツッコミ

仕様
ボケ 不可
コント 得意
防御力

愛より硬い

魔法力 愛より弱い
射程 音声次第
使用回数 いつでも一緒
かっこよさ 機械的
せつなさ 破壊的
いやらしさ 異界的
特殊能力 時空間転送
発動条件 ファジィ

取り扱い説明書

ナビゲーションシステム「NV-203ZX」にわからないことなど存在しません。

 

あらゆる情報の検索、神聖日本帝国製超科学兵器、各装備のエネルギーバックアップ……なんでもござれ。

ナビの使い方については、ナビ自身に聞くのが一番です。

 

最先端の技術を用いて、あなたの心も体もサポートします。

触れるフォログラムというものを、ご存じですか?

 

例えば以下の様な少女を用意することができます。

 

刻まれし記憶

あたしは誰も愛さない。

何故ならあたしが愛した人は、必ず死んでしまうもの。

 

「前からお前のことが好きだった。俺と付き合ってくれ!」

 

今日、とても真摯な気持ちをあたしなんかにぶつけてくれてた人がいた。

 

「……だ、誰があんたなんかと! あたしが……つ、付き合えるわけないでしょ!」

 

本当はあたしも彼のことが好きだった。

でもあたしが彼のことを愛してしまったら、彼もきっと死んでしまう。……あの人たちがそうだったように。

最初にあたしが愛した人は、交通事故でこの世からいなくなってしまった。

 

「そ、んな……」

 

彼がガックリと肩を落とす。

あたしはそれを見て嘘だと言ってあげたくなったけど、口から出てきたのは違う言葉。

 

「わかったら、もう帰ってくれる? あたしそんなに暇じゃないの」

 

そう言って背を向けた。彼を死なせないためにも、早くこの場を去らないといけなかった。

 

「……して? どうしてなんだ?」

 

それなのに、後ろ髪を引っ張るような声が聞こえてしまった。あたしの足が止まる。

 

「どうして……俺じゃだめなんだ? 俺のことがそんなに嫌いなのか?」

 

振り返ると、彼がとても真っ直ぐな目をしてあたしを見つめていた。

二番目にあたしが愛した人も、こんな目をしていたっけ。

その人は暴漢からあたしを守ろうとして重傷を負い、そのまま永遠に目を開けることはなかった。

 

「俺はお前のことが好きだ。幸せにしてやりたいと思ってる。お前が俺のことを嫌いなのなら……せめて理由だけでも教えてくれ」

 

「べ、別にあんたのことが嫌いなわけじゃないのよ。ただ付き合えないだけで……」

 

「どうして、付き合えないんだ?」

 

彼が少しだけ、歩み寄ってくる。

 

「あ、あんたが臭いからよっ」

 

「……臭くならないように努力する。それにもしかしたら……病み付きになるかもしれないぞ」

 

「ば、馬鹿っ! そ、そんなこと……絶対ない!」

 

もちろん、本当は彼の匂いも好きだ。病み付きにもなっている。

 

「俺のことが嫌いじゃないのなら、付き合ってくれ」

 

両手で手を握られた。顔が熱くなる。

こんな展開は、爆発に巻き込まれて死んでしまったあの人以来だった。

 

「だ、ダメなの! 付き合うなんて……できないの! あ、あたしが……あなたと付き合ったら……あ、あなたが死んでしまうから!」

 

あたしはつい自分でも驚くほど大きい声で、彼に喋ってしまっていた。

それを聞いて、彼が細い目を大きく見開く。

 

「死……ぬ?」

 

「そう……。あたしが……好きになった人たちは何故か皆……何かが起こって死んでしまうの。

だから、あなたもきっと、あたしと付き合ったら……死んでしまう」

 

彼に握られた手を振りほどいた。今度こそ、彼に背を向けて歩き出す。

 

「そんな馬鹿なって思うでしょ? でも、本当なの。……さようなら」

 

一歩ずつ、彼から離れていった。

一歩進むごとに景色が歪んでいく。

でもこれでよかった。

あんなに苦しい想いをまたするぐらいなら、愛なんかいらない。

 

だけどそう思って目を両手でこすろうとしたとき、両手を後ろから掴まれた。

 

「……今までお前の好きになった人たちが、どんな人だったのか俺は知らない。でも、そんなことは関係なしに……」

 

あたしの両手を握っていたのは、あたしが愛している人だった。

 

「俺は、絶対に死なない」

 

彼は、はっきりとそう言い切った。

 

「……やめて、そんなこと言わないで」

 

「いや、何度でも言ってやる。俺は……お前を泣かせたりなんてしない」

 

嬉しかった。

振り返ると、ぼやけた景色の向こうに彼がいた。

その表情はとても凛々しい。

そんな彼に死んでほしくなくて……あたしは今まで愛した人たちのことを、彼に話した。

 

「ありがとう……。でも、今まであたしが愛した人たちだって、俺は死なないって言っていたわ。

そして……そう言った次の週で彼らは死んでいったの。

決闘の後に背後から剣を突き刺されたり、仲間を守るために自分を犠牲にしてしまったり……。

どんなゲームでも、どんな漫画でも、あたしが愛した人たちは……みんな死んでしまったの! みんな死んでしまったのよ!」

 

すると、彼は全てを許すような表情であたしを見つめた後、歩き去っていった

もう……恋なんてしない。

 

○月×日(△) 高峯 伊織

 

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